循環器内科は主に血液の流れに関する病気を診る診療科です。
血液を送るポンプの役割である「心臓」、血液の通り道である「血管」を中心に、それらに影響を及ぼす生活習慣の指導などを含めた総合的な診療にあたります。
当院では丁寧な問診と診察はもちろんのこと、12誘導心電図、レントゲン、超音波検査、ホルター心電図といった検査機器を設備しており必要に応じた検査をすることで早い段階での病気の発見に努めています。健康診断の精密検査も受け付けておりますのでご相談ください。
主な症状
☑胸痛 | ☑動悸・息切れ | ☑血圧が高い |
☑むくみ | ☑脈がみだれる | ☑心電図異常 |
主な疾患
高血圧症
安静時の血圧で、上が140mmHg、下が90mmHgを」超える状態が高血圧症です。
血圧が常時高い状態では血液が血管内を流れる速度が増すため、それだけ血管に傷がつきやすい状態になります。できるだけ血管のいい状態を保つためにも、高血圧の改善が必要となります。
狭心症
狭心症とは、心筋(心臓の筋肉)に血液を行き渡らせる「冠動脈」が狭くなることにより、一時的に心筋に供給される酸素が不足することで起こります。主な症状は胸痛や胸が締めつけられるような圧迫感で、数分から長くて15分程度で治まります。
原因のほとんどは動脈硬化で、高血圧や肥満・糖尿病・高脂血症などのリスク要因を抱えていると発症しやすいと言われています。
心筋梗塞
心筋梗塞とは、心臓に血液を送る「冠動脈」が詰まることによって、心臓を動かす心筋(心臓の筋肉)に血液が流れなくなり、心筋が死んでしまう病気です。主な症状は激しい胸痛です。
原因のほとんどは動脈硬化で、高血圧や肥満・糖尿病・高脂血症などのリスク要因を抱えていると発症しやすいと言われています。
急性心筋梗塞に限ると、年間約15万人が発症し、そのうちの約30%は亡くなってしまうと言われています。発症したら一刻を争う事態となるので、迷わずに救急車を呼びましょう。
不整脈
不整脈とは、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態をいいます。
動悸や息切れ・胸痛などの自覚症状がでるもの、自覚症状が全くないもの、失神や心不全、なかには突然死に至るものもあります。不整脈には病気に由来するものと、そうではない生理的なものがあり、例えば運動や精神的興奮・発熱などにより脈が速くなるのは生理的なものといえます。不整脈の種類は様々で、不整脈によってその治療法も異なっています。
肺塞栓症
肺塞栓症とは、別の血管から流れてきた血栓(血の固まり)が肺動脈(肺の血管)に詰まってしまう病気です。突然の呼吸困難や胸痛・失神発作、時には心停止をきたす危険な病気です。
肺塞栓症の原因として、血液が固まりやすい・静脈内血液の流れが悪い・静脈が傷ついていることが考えられます。具体的には、乗り物で長距離移動・手術後・けがや骨折後・寝たきり・高齢・肥満・脱水などが原因として考えられています。